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人気ゲームを快適に遊ぶならこれを買え!『Starfield』編【リフレッシュレートから選ぶGPUの最適解⑥】

DOS/V POWER REPORT 2023年秋号の記事を丸ごと掲載!

大宇宙をめぐる壮大な物語 Starfield

The Elder Scrolls V:SkyrimやFalloutシリーズを手がけるBethesdaの完全新作オープンワールドRPGとして注目を集めている。広大な宇宙空間を舞台に、宇宙船をカスタマイズしながら好きな人物と自由に冒険へと繰り出せるのが魅力だ。

強烈な描画負荷で高fpsは困難

フルHDの低画質だと4Kのウルトラ画質で見えていた文字が完全につぶれて判別できなくなっている。レンダリングスケールが下がるのも影響してか、全体的にザラッとした映像になってしまう © 2023 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. Trademarks belong to their respective owners. All Rights Reserved.

 最重量級と言える描画負荷の非常に高いゲームだ。グラフィックスのプリセットはウルトラから低まで4種類用意されている。ウルトラ設定でもアップスケーラのFSR 2が有効となり、レンダリングスケールは75%と描画負荷を軽減する処理を入れているが、それでも今回の条件に到達できるGPUはゼロだった。低設定では、間接光や反射などグラフィックス関係はすべて一番下になり、レンダリングスケールも50%まで下がるが、条件を満たせたのはRX 7900 XTXの4Kのみ。筆者としては、フレームレートが高いほど移動がなめらかで気分よく冒険できると感じた。

低画質だと影や質感の表現がかなり簡略化されてしまう。それに加えて、フルHDの解像度ではドットの粗さも見えてくる。リアリティを求めるなら、ウルトラ画質が一番だが、描画負荷は強烈に重くなるので悩ましいところだ © 2023 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. Trademarks belong to their respective owners. All Rights Reserved.

 BethesdaによるとAMD、NVIDIA、Intelと協力しており、今後のアップデートには安定性とパフォーマンスの向上が含まれるとしている。もう少し、高画質設定でもフレームレートが出るようになることを期待したい。

今後の最適化に注目

AMDとパートナーシップを結んでいるタイトルだけにテストしたタイミングではRadeonのほうがフレームレートが出た。しかし、今後のアップデートでRTXシリーズで使えるDLSSへのサポートを予定しており、オススメが変わる可能性も。
【検証環境】
CPUIntel Core i9-13900K(24コア32スレッド)
マザーボードMSI MPG Z790 CARBON WIFI(Intel Z790)
メモリMicron Crucial DDR5 Pro CP2K16G56C46U5(PC5-44800 DDR5 SDRAM 16GB×2)
システムSSDWestern Digital WD_BLACK SN850 NVMe WDS200T1X0E[M.2(PCI Express 4.0 x4)、2TB]
電源Super Flower LEADEX V G130X 1000W(1,000W、80PLUS Gold)
OSWindows 11 Pro(22H2)
ジェミンソンのロッジ周辺の一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測

[TEXT:芹澤正芳]

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